2020年05月13日

アラスカ―原野の思考― 〜星野道夫の今日的意義〜(2)


前回の本『星野道夫・その言葉の森をめぐる旅』は、私個人が

星野道夫を読み継ぎながら、どのように理解していったかを中

心に書きました。

今回の本は、副題にあるように、それを基に星野道夫の思想が

今の時代にどのような意味を持っているかを探ったものです。

本の〈はじめに〉をそのままここに転載してみます。



〈はじめに〉

本書は、拙著『星野道夫・その言葉の森をめぐる旅』を書くこ

とによって、私の中で明確になってきた考えをもとに、「星野

道夫の今日的意義」について探ってみようとした試論です。

星野道夫はアラスカの原野に分け入り、厳しい自然はもちろん、

その中で命をつなぐ野生動物や狩猟先住民とも、可能な限り直

に接しながら、その思索を深めてゆきました。そこには《原野

の思考》とでもいうべき身体感覚を通した、彼特有の思考方法

があったように思います。星野がアラスカの原野でどのように

思索し、何を得たか、それらを今日の時代状況と重ね合わせな

がら探ることで、少しでも「星野道夫の今日的意義」に迫りた

いと考えました。

構成は以下の通りです。

一章 生命の根源―星野道夫の死生観とその今日的意義―

二章 神話とアニミズムの可能性

三章 多様性尊重の未来

四章 生命の永遠性について

五章 体験がもたらすもの

* 付録 ― 星野道夫・番外編 ―

付録の「星野道夫・番外編」では、星野道夫にまつわるこ

とで、書下ろしを含め、これまでブログ等に書いたものの

中から何篇かピックアップし、収録いたしました。

まずは、前著で書くことができなかった、星野道夫の死生

観に光をあてながら、それが現代の私たちにどのような意

味をもたらすかを考えます。

これらが、今後の星野道夫理解のためのひとつの参考にな

ればいいのですが・・・・・・・・・・・。






このように、前回の本より一歩踏み込んだ内容になってい

ます。


星野道夫をどう受け止めるか、それは一人一人違いがあっ

て当然です。大切なことは、一人一人の星野道夫像を出し

合って、それぞれに星野に対する理解が深められればいい

のではないかと思います。

次回は、本書の内容に少し触れたいと思います。





posted by soil at 10:03| Comment(0) | 星野道夫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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